高含水廃棄物用浅層流動床方式UMF-F
産業廃棄物の焼却には従来、固定床炉、ストーカ炉、多段炉および回転炉が用いられてきました。しかし近年では、燃焼効率が高く、二次公害の少ない流動床方式が脚光を浴び、広く採用されつつあります。
当社では1987年より流動床方式による高含水廃棄物処理装置の開発をスタートし、流動層の高さが300mm程度の浅い浅層流動床方式の技術を確立。多様な廃棄物を燃料として有効利用するUMF(Ube Multi-Fuel)燃焼システムとして完成させました。
この方式は浅層のため、従来の深層流動床方式と比較して動力原単位に優れ、また摩耗が少ないなど多くの特長を備えています。このUMF燃焼システムは、その先進性と数々の実績により以下の賞を受賞しました。
- 1989年 省エネルギー優秀製品賞(財団法人 省エネルギーセンター)
- 1990年 優秀省エネルギー機器賞(社団法人 日本機械工業連合会)
UMF燃焼システムの特長
- 高含水廃棄物(水分85%程度)を99.5%以上に完全燃焼可能。
- 高含水廃棄物を脱水・乾燥などの前処理なしに燃焼可能。
- 排ガスは低NOx(窒素酸化物)、無臭と低公害。
- 動力費が安く経済的。
- 炉の高さが低く、コンパクト。
- 耐火物の摩耗が少ない。
- 押込通風方式が可能なため、低コスト。
流動床による燃焼
流動床とは珪砂(けいしゃ)などの固体粒子群に一定流速以上で通気を行い、粒子群中に生成する気泡の作用によって粒子を浮遊、懸濁させたベッド(床)です。高温に保たれたベッドの上から焼却対象物を投入すると、以下の過程を経て燃焼します。
- 分散、落下中に高温ガスとの接触および炉内輻射により表面水分が蒸発します。
- ベッドに達した焼却物は砂粒子の衝突により流動層中を浮遊し、解砕。この間、砂から熱を受けて蒸発し、燃焼が始まります。
- 燃焼によって析出した灰は流動砂により掻き落とされ、燃焼効率が高まります。さらにベッドで燃焼した熱エネルギーはベッドに蓄えられ、供給される焼却物の水分を蒸発させるので、効率のよい燃焼が連続的に可能になります。
- 掻き落とされた灰は、飛散灰として燃焼排ガスに同伴され、ベッド内には残りません。
システムフロー